2022年12月27日火曜日

大家さんの権利が迫害されるのは第二次大戦後に理由があった

最高裁で滞納者追い出し条項が無効という判決が出た。大家さんのコミュニティでは、このニュースを聞いた後、「こんな判決が出てしまうと、ますます入居時の審査を厳しくせざるを得ず、それは貧困層の人をますます苦しめることになる。誰も得をしない判決だ。」という意見が多かった。私も短い間だが大家さんだったことがあるので、日本の法律が異常なくらい大家さんに不利にできていることを知っている。そのせいで大家業は止めてしまった。
この異常さはどこから来ているのか。妻が調べてくれた。第二次世界大戦後、出征した旦那さんが戦死してしまった未亡人が追い出されるのを防ぐためにできた法律だった。なるほどそのときは必要な法律だっただろう。しかし、今は旦那さんが戦死した未亡人はいない。いなくなった時点で法律は改正すべきだったがしていないのが異常な法律の原因だった。
思い起こせば、日本には異常な法律が山のようにある。それが異常なまま放置される現象は日本の文化だと思う。現状維持を最優先する文化だ。新しいことを考えるのは面倒なのでしない文化だ。会社員や役所の人は「前例がない」と言うセリフを何度も聞いたことがあるだろう。本当なら「前例がない」と言われても「だから何?」と答えるのが正しいのだが、正しいことが通用しないのが日本の文化だ。この文化は日本人の性質の2番めである「(新しいことを学ばない)自分が劣ると他人に思われるのを嫌う」から来ている。文化なのだから変えるのは難しい。日本はやはりこのまま衰退するとみるのが適切だろう。

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