2022年12月4日日曜日

日本の未来(30年先)を予想する

本ページは少しずつ書き足してゆく。完成するのは2023年1月を予定。

普通は未来予想と言うとその分野の専門家が精密な調査結果を元に行う。日本について行うのであれば、人口動態、教育水準、GDP、貿易収支、国家財政、国民所得などの項目のひとつひとつについてその項目の専門家が詳しく論じる。そして最後に未来についての専門家の知見を述べる。専門家は自分の専門分野しか詳しくないからこういう構成をとる。しかし、ひとつの項目だけから、つまり人口動態だけからとか国家財政だけから未来を予想することは難しい。専門家の記事を読むと、データはしっかりしているし、論理は破綻していないし、結論はその通りだと読めてしまうのだが、それで「日本はこれからも発展します」とか結んでいるのだ。現実はそうではない。どこがおかしいのか。
それは社会が複雑系であるからだ。各項目が影響しあっているから、ひとつの項目の働きだけでは未来は決まらないのだ。各項目を頭に入れた上で総合的に考察し、未来を予想することが必要だ。

とりあえず日本の未来について楽観的な項目と悲観的な項目を挙げてみる。

楽観的項目
  • 対外資産が400兆円以上ある。2022年に減り始めたが、赤字になるには何十年もかかる。
  • 国民の個人金融資産が2000兆円以上ある。ヨーロッパの国をまるごとひとつ買えるくらいある。これは増える一方でまったく減る気配がない。
  • 突出して頭の良い人は昔に比べて減っていない。
  • 労働者1人あたりのGDPは他国に比べて劣っている訳ではない。
悲観的項目
  • 合計特殊出生率1.4なので人口は減る一方である。
  • 食料自給率 カロリーベース38%、金額ベース66%。
  • 学校教育の質が悪く、国民の知性(考える力)が世界のどの国よりも劣る。アフリカの食べる物すらなく学校に行けない人でさえ、生きるために真剣に物事を考えている。
  • 国民の平均的知性が劣るため、選挙でまともな政治家が選ばれにくい。
  • 国民の平均的知性が劣るため、生まれるイノベーションの数が少ない。
  • イノベーションの数が少ないため製品の競争力が低く、価格を安くしないと外国へ売れない。
  • 国民の平均的知性が劣るため、生産性が低い。
  • 中小企業の統合により生産性向上を行おうとすると反対する国民が多い。中小企業経営者は既得権益を手放したくないので反対する。中小企業労働者は生産性を向上させたら給与が上がる事に気付かず、失業すると思い込んで反対する。
  • 高齢者の人口割合が多く、若年層より高齢者を優先する政治が行われる。つまり未来に投資せず、今さえよければ良い刹那的な政策が多い。
  • 財務省が経済学を理解しておらず、国家が黒字運営をしなければならないと誤解している。国家が黒字になるということは国民が赤字になることであり、国民が貧困に陥る。
  • 地方の人口が少ない地域へ膨大な国家予算をつぎ込んでおり、それが税金の無駄づかいになっている。費用国持ちでそこに住んでいる人に都市へ引越してもらった方がはるかに無駄がないができない。

上記から導かれる未来予想
  • 人口減少
  • 高齢者を優遇するための若年層虐待政策
  • 優秀な若年層の海外移住
  • 円安
  • 買い負けによる輸入食料不足
  • 増税
  • 貧困国民の増加
  • 不景気
  • これら全てからなる負のスパイラル継続

1950年の朝鮮戦争特需みたいな棚ぼた的幸運が起きれば、日本国民の努力なしに何とかなるのではないかと夢想するが、米国と中国の同時不景気のような幸運が起きても、あまりに国民の知性が低いのでそのチャンスを生かせず国家衰退の流れは変えられそうもない。もし本気で変えたいのなら、教育に全ての力を投入すべきだが、その効果が出るのは早くて20年後だ。20年後のために何かを我慢することが今の日本国民特に高齢者にできるとは思えない。つまり、もう日本は衰退するしかない。
 
対外資産400兆円とか個人資産2000兆円を活用すれば、何でも思いのままにできるのにしない。対外資産400兆円はともかく個人資産の2000兆円は死に金だ。今は2000兆円の価値があるが、日本が衰退したら円の価値が低くなって紙くずになるだろう。なぜ今活用しないのか。まさに愚かとしか言えない。この愚かな国民性は紀元前から培われたものだが、島国で他国に攻められなかったから愚かになったのか。同じ島国のイギリスは近代まではあくどいほどにしたたかだったが、日本とイギリスは何が違うのか。日本人は単に精神的に怠け者なだけだろうといえばそれまでだが。

タイムマシンに乗って見てきた訳ではないが、日本人が精神的に堕落し始めたのは稲作が開始された時期だろうと思う。獣、魚、木の実を採っていた狩猟採集民時代はぼぅーとしていては生きられない。稲作など農耕は天候不順や害虫や病気がなければ、毎年同じことの繰り返しだ。だんだん頭を使わなくなる。周りは海なのでめったに敵は攻めてこない。これでは精神的に堕落するのも無理はあるまい。

(まだ書きかけ)



0 件のコメント:

コメントを投稿