アジア人は人種差別をしないのでユダヤ人を嫌ったりしないが、白人はやたら嫌っている。中世以降ではイギリスとフランスでの差別と迫害が目立った。第二次大戦以降はユダヤ人が嫌いだと陽に言うことができない風潮になったが、白人にも心の中では嫌っている人はいるし、アラブの人はイスラエルにひどい目にあっているから陽に嫌いと言う。
なぜユダヤ人は嫌われるのか。キリストを殺したのがユダヤ人だからというのは正論だが、そんな昔のことを未だに根に持っている人はほとんどいない。ユダヤ人が金に汚いからというのが誰もが納得する理由であり、通説となっている。その通説を裏付けているのが申命記23の20節「異邦人には利息を取って貸してもよい。ただ兄弟には利息を取って貸してはならない。」である。イスラム教は利息を禁止しており、カソリックもあるときから利息を禁止する風潮だった。利息をもらわなければ金貸しはビジネスではなく慈善事業になる。ビジネスとして金貸しをするためには利息が必須だ。そこで利息付金貸し=ユダヤ人という構図が出来上がり、嫌われていった。
ところが、ユダヤ人だけが利息付金貸しをしていたのではないという分析もある。これは興味深い。そもそも利息は5000年前のメソポタミアでは既に存在していた。日本では8世紀に利息の記録が残っている。中国の正確な記録はないが、メソポタミアと変わらないくらい古いだろう。何か貸りたら返すのが当たり前で、感謝の気持ちとしておまけ(利息)を付けるという考えは自然に生まれるだろう。
それでは、ユダヤ人がなぜ嫌われるのか。私は中世のヨーロッパ人ではないので本当のところは分からないのだが、お金がない人(多数派の住民)が嫉んで嫌ったのではないかとなんとなく思う。お金持ちがユダヤ人である割合が多かったせいだろう。人数的に少数派だったのも差別される大きな原因になっただろう。
ユダヤ人の歴史を気の毒には思うが、これまでいじめられたからと言って(いじめたのは主に白人なのに)、その憂さをアラブ人に対してはらしているのはいただけない。私は金に汚いからユダヤ人が嫌いとは思わないが、アラブ人へ不当な攻撃をしているという理由でユダヤ人が嫌いだ。1300万人しかいないユダヤ人が経済的には欧米を征服したと言えるのだから、それで満足すべきではないか。エルサレムの土地が大事だとしても、武力を行使してまで大事にするほどのものか。過去にさかのぼって土地の権利を主張するなら、東ヨーロッパとロシアはモンゴル人に返すべきだし、アメリカ大陸は先住民に返すべきだ。今のイスラエルのやり方は暴力で土地を奪おうとするロシアと変わらない。
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