2021年6月20日日曜日

林千勝 日米戦争を策謀したのは誰だ

通説では日米戦争を策謀したのはルーズベルト大統領で、1929年の大恐慌から続く米国内不況を戦争景気で打破しようとして対日戦を画策したとなっている。
本書ではこのルーズベルト大統領の画策を、日本の近衛文麿が後押ししたことが解説されている。著者の林千勝氏の主張はシンプルで筋が通っているので、すいすい読めるのだが、あまりにすいすい読めるので「これ本当?」と感じるところがある。この本だけで終わらず、別の文献で確認しないと本当のことは分からないと思えた。この本は話半分に読んでおこう。
ルーズベルトや近衛は日米戦争を開戦したかったが、米国にも日本にも平和を望む人は居た。平和を望む人の方が数は多かった。普通なら戦争は起こらなかった。戦争推進派は、そんな人たちを排除し、騙し、説得して日米開戦に持って行った。開戦派の策謀にかける意欲とパワーが勝った。なぜそんなに意欲が湧くのかと言うと、目的は金と権力。21世紀の二階もそうだけど、小人は金と権力が好きだ。金なんて好きなだけ使ってみれば飽きるものだけど。彼らは好きなだけ使ったことがないのだろうな。小人は哀れだ。
君子なら使う前から金に意味がないことを悟るのだが、それはなかなか難しい。私も飽きるまで使わなければ金の意味は分からなかったかもしれない。

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