父親、義父が認知症である。家族はたいへん迷惑を被っているが、その迷惑を述べても仕方がないのでいったんおいておく。彼らの行動を観察していると、不思議な共通点がある。それは「なにか問題にぶつかるとそれを解決するまでは他のことをしない」である。解決不可能な問題にぶつかると無限ループに陥る。当該問題よりもっと大切な問題が存在していても、その大切な問題を意識できない。正常な人ならば、「この問題はいったんおいておいて、もっと大切なあの問題を片付けよう」と自然に思考するが、彼らはこれができない。これは如何なる理由か。
脳をCPUと考えると、彼らにはスタックがない状態だ。正常な人もスタックは無限にある訳ではなく、ある文献には「7段以上のかかり受けがある言語は人間には理解できない」とあった。人間のスタックはせいぜい数段なのだろう。スタックは後入れ先出しの記憶装置だ。脳の記憶する部分(いろいろあるらしいが)が、認知症の人は劣化しているのだろうと分かる。
こんなことが分かっても家族が迷惑を我慢できる訳ではなく、認知症を治す薬が発明されるか、認知症の本人が寿命なり病気で死んでしまわないと家族の不幸は続く。このままでは迷惑を受けている家族の寿命がストレスで確実に縮んでいく。認知症老人=現在の大人、家族=子供たちと動物、とあてはめれば今の地球と同じ構図が見えてくる。現在の大人が地球温暖化と環境破壊で未来の子供たちと動物の生きる権利を奪っている。責任をとるべきは大人の方だろうに。
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