2021年2月27日土曜日

今のPCはCapsLockとCtrlを取り換えても無意味なことが判明

1970年代や1980年代にDECのミニコンピューターを使っていた人は、Aの左横がCtrlキーというのが常識だろう。Apple Keyboard M0116 ADB、Happy Hacking Keyboardなどがそうだ。私が常用しているキーボードはその2種だけ。最新鋭のMacやDOS/V機もそれらで使っている。ADBやPS/2をUSBに変換する機器を間に入れて使う。M0116は予備を5台保存している。Happy Hacking Keyboardも予備を5台持っているが、Happy Hacking Keyboardは今も販売されているから必要になったら新品を買うことができる。これまでデスクトップPCを50台以上買ったのだが、それらに付属しているキーボードはAの左横がCapsLockのものばかりだった。私はそれを使えない。最初は勿体ないと思って保存していたのだが、使う予定のないキーボードを50台も置いておくスペースがなく、周りに欲しがる人もおらず、捨ててしまった。
デスクトップPCはキーボードを別に買えるので良いのだが、ノートPCはAの左横にCtrlキーが付いているタイプがほぼない。appleの古いラップトップPCくらい。
会社では勤務票投入や品物購入の事務処理をWindowsの専用アプリで行わなくてならない。以前は自分で自由に機種を選べたから、デスクトップPCを買えばキーボードで困ることはなかった。ところが、近年社員の不祥事が増えた(以前書いたようにウイルスにひっかかる連中とか、酔っ払って電車の網棚にノートPCを置き忘れる間抜けがしでかしたことだ)。不祥事対策として特別仕様のノートPCしか使っていけない決まりになった。みんなその会社から配られた特別仕様ノートPCを使わなくてはならない。特別仕様というのはUSB端子などの外部端子が全部殺されていてファイルを外部媒体にコピーすることができない、PCを起動するのに社員証とランダム文字列のIDとパスワードが必要、内蔵SSDは私の知らない方法で暗号化されている、社員一人一人で違うユーザ証明書がインストールされてないと重要アプリを起動できない、そのユーザ証明書は定期的に変わる、変わる度に複数のセキュリティ責任者の承認がないと再発行できない、MAC番号が全台記録・登録されていて登録されているMAC番号のPCでないと社内ネットワークにつなげられない、しかもそのネットワークは絶対覚えられない長いパスフレーズ認証の無線LANだけで有線LANではつなげられない、共有ファイルの閲覧・編集はすべてログが残り誰がどのファイルをいつ見たかが分かる、メールは特別なサーバーを経由しないと送受信できずそのサーバーで検閲するので怪しい宛先へ機密情報は送れない、Webもトランスペアレントプロキシ経由でしか閲覧できず怪しいサイトは見られない、google driveとかone driveは遮断される等なかなか強力だ。これならどんなお間抜け社員が使っても不祥事は起きないだろう。さらに世界一のハッカーでも破れない鉄壁の最終防御システムがわが社には存在する。わが社には秘密にしなければならないような大した技術や経営戦略などがなにもないことだ。実はそれが人に言えない最大の秘密だったのだ(あ、言ってしまったよ)。これまで何台もノートPCを紛失したのに会社が損害を受けたこともニュースになったこともない。ノートPCを拾った人は中身を覗けたとしても何の得にもなりそうにないことにがっかりして、そのまま自分で使うか中古屋に売るしかなかっただろう。それとも返しに来てくれて、お礼の菓子折りでも持って帰ったのかな。そんな訳でわが社は世界で最もセキュリティの堅固な企業だ。会社自慢はともかく、配られた特別仕様PCのCPU性能はけっこう高く普通の社員なら不満はない。ところが、Aの左横がCapsLockなのだ。
普段は使う必要がないが、私でもCtrlキーとCapsLockキーを交換するソフトがあるのは知っている。Ctrl2capが有名なので早速インストールした。で、文章編集中にCtrlキーに成り代わったはずのCapsLockキーを押しながらHキーを押した。Ctrl+hなので1文字削除されるはずだ。ところが全角文字のhが入力された。入力モードが英数から漢字に変わったのだ。え、なんで?とうろたえてCtrl2capを入れなおしたり、ネットで解決策を調べたりした。その結果分かったことは、いつからかは知らないがCapsLockキーで英数/漢字の切り替えをするのが今では流行っているということだ。なぜだ?Escキーのそばに半角/全角キー(私の普段使いのキーボードにはないが)があるのだからそれで十分だろうになぜCapsLockキーにも同じ役割を割り振ったのか。(もしかしたらレジストリをいじればなんとかなるかもしれない)
私の知らない内に1万円札が変わってしまい、私は旧札を新札に取り換えることをせず、知らない間に交換受付期間も終わってしまい、一文無しになったのと同じだ。いや、それは言い過ぎか。会社のノートPCは仕方がないが、プライベートで使う分にはまだちゃんとしたキーボードのPCは手に入る。しかし、会社のPCで仕事しているとキーボードの左下に位置しているCtrlキーを押すとき、ホームポジションに手を置いたままだとそれが小指で押せない。40年以上も小指でCtrlキーを自然に押せていたのに、今は無理矢理手の位置を変えて押さなければならない。会社が悪いわけではないが、私にとっては悲劇以外のなにものでもない。仕事の能率が落ちる。
以前は文書入力にはviかWordStarかemacsをみんな使っていたはずだ。viはCtrlキーを使わなくても何とかなるが、WordStarとemacsは小指でCtrlキーを押さないと全く使えない。WordStarとemacsが衰退してしまったのがCtrlキーの不幸の始まりだったのだろう。

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