2020年9月21日月曜日

三国志

体調悪く、1か月ほど動けなかった。寝ていても本は読めるので100冊ほど読んだ。吉川英治の三国志が面白かった。実はこれまで三国志は読んだことはなかったのだ。諸葛孔明の超人的な能力に感心したが、彼が部下の人材に恵まれていなかったことは気の毒に思った。一部の愚かしい部下のために戦に負けることが幾度かあった。しかし、劉備への義のために職を放り出す訳にはいかない。一兵卒や民の隅々にまで気を配り、采配をしなければならない。なんとストレスフルな生活だろう。劉備と会う前の晴耕雨読の生活をしていたらどんなにか楽だっただろうと思う。それなら天寿を全うできただろうに。

私も若い頃は一部の無能な部下のために苦労した。孔明ほどの苦労ではないが、それに懲りて今は一人で仕事をしている。一人では大きな橋を架けるような仕事はできないが、学術研究はできる。研究者で良かった。おかげで人を使う気苦労からは解放されている。今後も人を使うことはなかろうと思う。

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