2020年5月20日水曜日

米モデルナのワクチン治験結果のせいか日米株価上昇

米モデルナが行った新型コロナ用ワクチンの治験で被験者8人全員に抗体ができたと発表された。これが好感されたのか米ダウは昨日は900ドルも上げた。日本株もそれにつられたのか日経平均は300円上げた。株価は半年~1年先の企業の業績を反映していると言われるから、もうコロナ後の業績回復を織り込んでいるのかもしれない。日本ではまだ10万円も配られていないというのに、株式市場の反応は素早い。
ワクチンの量産化には厳重な安全性の試験が必要だから、時間がかかる。モデルナのワクチンが有効であったとしても日本の我々が接種を受けられるのは1年以上先だ。でも、「ワクチンの目途が立った」というニュースだけで、もう新型コロナ恐るるに足らずというコンセンサスができてしまうのだろうな。それでも文句はないけど。
新型コロナのせいで議論が止まってしまっているが、日本経済は消費税増税のために景気後退に入っていた。新型コロナには関係ない時期のGDP伸び率がマイナスだったとか、もうみんな忘れているだろうけど、日本経済はかなり危ないところに来ていた。新型コロナ騒ぎが収まっても景気後退の現状が変わるわけではないし、むしろ新型コロナのせいで景気後退は加速している。みんながそれに気付くのはいつだろうか。今は日本株は能天気に上げているが、みんなが景気後退がのっぴきならないことに気付いたとき、株価下落が始まる。王様が裸であることを言っても今は誰も本気にしないが、王様は本当は服を着てないんだよ。

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