ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀: 公正な社会への資本主義と民主主義改革

格差をなくすため、政治の無駄をなくすため、簡単だがすばらしい提案をしている。この本で提案されているCOSTやQVが社会に導入されたら、どれだけたくさんの人が幸せになるだろう。明るい未来が見える。こんなことを思いつく人間の知恵に希望が持てた。
しかし、COSTやQVが実際に導入されることはないだろう。今の不公平な制度で甘い汁を吸っている高齢者や政治家が猛反対するからだ。絶対公正な裁判ができるAIができたとしても、クビになる人間の裁判官が反対するのでAIは永遠に導入されないのと同じだ。
もし、COSTやQVが導入されるとしたら、いったん社会が絶対君主制になって、その君主が自らの権力を全て手放してCOSTとQVの導入を決めれば成功するかもしれない。君主は仏陀やキリスト以上の神と言える。そんな奇跡は残念ながら起こらないのは歴史が証明している。
今回の新型コロナウイルスで既得権にしがみついて甘い汁を不正に吸っている高齢者がたくさん駆除されれば望みはあるかもしれない。がんばれウイルス君。もしかしたら君が最後の希望かもしれない。