3月6日のOPECプラスの会合の報告
---
新型コロナウイルスの感染拡大による原油需要の減少に合わせ、生産量世界2位のサウジアラビアが協調減産を提案した。だが同3位のロシアが拒否し、交渉が決裂。これにサウジ政府は激怒したと言われる。シェア低下を回避したいサウジが増産に踏み切ることが伝わると、供給過剰の懸念から原油価格が急落した。
生産量1位の米国を支えるシェール関連企業は、サウジやロシアより生産コストが高いプラントを多く抱える。ロシアは米の石油産業への打撃を狙って価格戦争を仕掛けたといわれる。サウジも自国の財政を痛めることを覚悟で、増産と販売価格の引き下げに踏み切ると発表した。
---
シェール関連企業は信用度の低い社債を発行している。それがローン担保証券(CLO)になって出回っている。CLOが米国バブルの基になっているのはこのあいだのブログで書いた通り。もしシェール関連企業が破綻しCLOが償還されないなんてことが起こると、今以上の大暴落が米経済を襲う。ロシアはこれを狙っているのだ。よくもまあ、こんなあくどいことを思いつくものだ。一度共産主義に染まると人間は腐るらしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿