2020年2月26日水曜日

リーマンショックは2007年から始まっていた

昨日のTOPIXのチャートを見るとリーマンショックの下落は2007年7月から始まっていたことに気付く。リーマンブラザーズが破綻したのは2008年9月15日なので、リーマンショックは2008年に起こったと思いがちだが、実は2007年から始まっていた。これは実話を元にした映画「マネーショート」でも表現されていた。サブプライム住宅ローン返済者が返済不能になって物件が競売にかけられる比率が2007年から急増していたと映画の中で主人公たちが言っていた。そしてTOPIXはちゃんと2007年7月から下落のサインを出してくれていた。しかしほとんどの市場参加者はそれに気付かなかった(私も)。私がリーマンショックに気付いたのは2008年の8月に手持ちのポンドが急落したときだ。何が起こったのか分からなくてナンピンを繰り返し年末までに8千万円ほどの資金を失った。チャートを振り返れば、ポンドも2007年7月から下落を始めていたのだ。それに気付かないとは愚かだった。
TOPIXのチャートでは2018年1月に1911の最高値をつけてから下落している。ショルダーが斜め線だが、ヘッドアンドショルダーを形成しているようにも見える。となると、ショルダーを下抜ければ、このまま下落するだろう。それは現在の社会状況を良く反映している。労働者の給与は上がってない。消費税が上がって品物は値上がりした。外にはコロナウイルスがいるので、不要なものを買いに出かけることはしたくない。見ても見なくてもよいエンターテイメントにも出かけるのは遠慮したい。消費は減少して当然だ。今年の1月~3月のGDPのマイナス幅が恐ろしい。昨年10月~12月期は年率換算マイナス6.3%だったが、次はマイナス10%を超えるのではないか。ところが、政府は景気高揚策を何も考えていない。なんと愚かしい。このままではTOPIXが前回安値の692まで下がっても驚かない。

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