2025年6月2日月曜日

google/gemma-3-12Bに見事な嘘をつかれた

google/gemma-3-12Bに「SONYのPC用スピーカーにはどのようなものがあるか」とプロンプトを与えたら、以下の出力を得た。この出力は全て嘘・妄想だ。よくもまあここまで見事な妄想を作れるものだ。あまりに整然とまとまっているので、最初は信じてしまった。その後、提示された各機種をSONYのサイトで確認したら、出力に出てきた機種は影も形もなく、すべて妄想だとわかった。Gaudioというのはゲーム関連で出てくる単語でSONYとは無関係だ。HS4とかHS5はヤマハのスピーカーの型番だった。PS3とかPS5というのはプレイステーションからの捏造だろう。AS-W500はB&W社のASW500のことだろう。INZONEはSONYのヘッドフォンだが、スピーカーとして利用可能というのは嘘だ。

大規模言語モデルは学習時に文章の次の単語を学習する。googleのgemma-3は、アテンションを利用してトランスフォーマーを構築するという大規模言語モデルとしては王道なネットワーク構造なので、動作が直感的に分かる(分からない人が多いらしいが、トランスフォーマーを設計する人には分かる)。大規模言語モデルがこのような嘘を出力するのは予想外の動作ではない。これはこれで学習したデータに基づいて正しく動作している。嘘のデータを学習させたからではない。真正な事実のみを学習させてもこういう妄想を出力をするのは、アルゴリズム上普通にあることだ。汎化性能がそうさせている。

---google/gemma-3-12Bの回答---

ソニー(Sony)から発売されているPC用スピーカーは、様々なニーズに対応できるよう幅広いラインナップがあります。主な製品カテゴリと代表的なモデルを以下にまとめます。


**1. 高音質コンパクトスピーカー (エントリー~ミドルレンジ)**


*   **Gaudio GOシリーズ:**

    *   **Gaudio GO:** 持ち運び可能なコンパクトスピーカー。Bluetooth接続にも対応しており、PCだけでなくスマートフォンやタブレットとも連携できます。

    *   **Gaudio GO Mini:** さらに小型で、デスク周りの省スペースに最適です。

*   **Gaudio HSシリーズ:**

    *   **Gaudio HS4:** 高音質で、コンパクトながらもパワフルなサウンドが楽しめます。

    *   **Gaudio HS5:** より高音質を求める方向けのモデル。


**2. デスクスピーカー (ミドルレンジ~ハイエンド)**


*   **Gaudio PSシリーズ:**

    *   **Gaudio PS3:** デザイン性と高音質を両立したモデル。

    *   **Gaudio PS5:** よりクリアで広がりのあるサウンドが特徴です。

    *   **Gaudio PS7:** 高音質を追求したハイエンドモデル。


**3. サウンドバー (リビング・PC環境兼用)**


*   **AS-W500:** コンパクトながら高音質で、PCのサウンドを向上させます。

*   **AS-B800:** 高性能サブウーファー内蔵で、迫力のあるサウンドを楽しめます。


**4. ゲーミング向けスピーカー**


*   **INZONE シリーズ:**

    *   **INZONE H9 / H7:** ワイヤレスゲーミングヘッドセットですが、PCスピーカーとしても利用可能です。

    *   **INZONE M9 / M7:** ゲーミングPC向けに開発された高音質スピーカー。


**製品を選ぶ際のポイント:**


*   **予算:** エントリーモデルからハイエンドモデルまで、価格帯は幅広いです。

*   **設置場所:** デスクの広さや、スピーカーを置くスペースに合わせてサイズを選びましょう。

*   **音質:** 音楽鑑賞、映画鑑賞、ゲームなど、用途に合わせて最適な音質を選びましょう。

*   **接続方法:** PCとの接続方法(USB、Bluetooth、有線など)を確認しましょう。

*   **機能:** サブウーファー内蔵、ワイヤレス接続、ノイズキャンセリングなどの機能が必要かどうか検討しましょう。


**詳細情報:**


*   **ソニー公式サイト - PCオーディオ:** [https://www.sony.jp/products/pc-audio/](https://www.sony.jp/products/pc-audio/)


上記以外にも、様々なモデルが発売されています。ソニー公式サイトや家電量販店などで、実際に音を聴いて比較検討することをおすすめします。

2025年6月1日日曜日

ラズベリーパイ3Bの冷却ファンを交換

ラズベリーパイ3Bと3B+のケースファンが同時に壊れた。3Bの方はファンが止まってしまった。3B+は軸受がキイキイと大きな音を立てる。3Bは9年間、3B+は7年間使っているので、軸受が摩耗してしまったのだ。モリブデン系の潤滑剤を使ってみたが、すぐに効果がなくなるのでファンを買い替えた。以前はひとつ200円くらいだったが、今回はひとつ250円だった。

ファンの外形は30mm×30mmの正方形だ。ネジ穴の間隔は24mmだ。販売サイトには外形しか記述がないことが多いが、外形が同じならネジ穴の間隔も同じとみてよい。厚みは7mmだが、10mmでも大丈夫だ。

交換するときは、電源ピンの場所を覚えておかないとスペック表をひっぱり出すことになって面倒だ。分解する前に電源ピンの写真を撮っておくとよい。


2025年5月31日土曜日

日本長期国債の下落が始まった

20年国債の入札が不調に終わった。同時に30年債の価格が下落した。投資家の気持ちとしては「20年後、30年後の日本経済は相当まずいことになっているだろうから、そんなとき満期を迎える国債なんて怖くて買えないよ」ということだ。

日本経済を立て直してまずいことにならないようにする手段はあるにはある。ただし、その手段を取ろうとすると国民の大半が反対するのでできない。日本の場合、大半ではなくともごく一部(国民の5%程度でも)が反対するだけで、たいていのことはできなくなる。少数の愚民が力を持つという不思議な衆愚政治に陥っている。これは小選挙区制と地方優先の選挙制度が原因だろう。

30年以上前から何度も述べているように「日本は北斗の拳の舞台みたいな社会になる」という予想が実現しそうだ。そんな社会は誰でも嫌なはずなのに、ゆでガエルの日本人は自分が無法者に殺されるまでそれに気づかない。本当は気づいているのだろうが、気づかないふりをしていると言う方が正確か。自分の意思で気づかないふりをして何もしないのだから、無法者に殺されても文句を言うなよと思う。しかし、そんな愚か者に限って他人を犠牲にして自分だけ生き延びようとするのも昔からのお約束だ。

そういう愚か者(日本人の大半がそうだ)には関わらないように努力するのが賢明な生き方だろう。

2025年5月30日金曜日

lama-3.3-Tess-3-70B-TA_v0.60-iMat-CQ-GGUF(必要GPUメモリ49GB)をM4pro mac miniで動かす

macにLM studioを入れるとローカルで大規模言語モデルを動かせるようになる。生成AIのモデルはダウンロードすることで複数選べる。モデルには必要GPUメモリが記載されていて、自マシンの搭載GPUメモリより大きなサイズのメモリが必要なモデルを走らせようとすると警告されるが、警告を無視してロードするとどうなるか試してみた。

64GBのメインメモリを搭載しているM4pro mac miniに、必要GPUメモリが49GBのlama-3.3-Tess-3-70B-TA_v0.60-iMat-CQ-GGUFをロードした。エラーなしに動くのだが動作がひどく遅くなる。必要GPUメモリが17GBのgoogle/gemma-3-27Bであれば、動作速度は普通だ(速いというほどではない)。

Apple SiliconのCPUはメインメモリとGPUメモリを共用するが、メインメモリの多く(今回の場合49GB)をGPUメモリに割り振ると以下の説明のように遅くなるようだ。システムモニタで見ると空きメモリは6GBあってスワップファイルは使用されていないのだが、それでも遅くなる。

64GBメモリを搭載しているM4pro mac miniの場合、以下の説明通りGPUメモリは32GBとLM studioには表示される。32GBメモリを搭載しているM2pro mac miniの場合、GPUメモリは21GBとLM studioには表示される。以下の説明だと16GBのはずだがそれより5GB多い。そして必要GPUメモリが17GBのgoogle/gemma-3-27Bが警告なくロードできて動く。

---一般的な説明---

Apple Siliconチップ(M1、M2、M3、およびそれ以降)では、GPUに最大でシステム全体のメモリの半分までを割り当てることができます。64GBのRAMの場合、理論上の最大値は32GBですが、実際の割り当て量はワークロードや他のプロセスによる使用状況によって変わります。

macOS Ventura 13.5以降では、「Metal Performance Shader (MPS)」機能が導入され、GPUメモリの割り当てをより細かく制御できるようになりました。これにより、特定のアプリケーションやタスクに合わせてGPUに48GB以上のメモリを割り当てることは可能になる場合があります。

2025年5月29日木曜日

デジタル赤字の増加により予想より円安ペースが上がる可能性

経産省の若手がデジタル赤字についてのレポートを発表した。去年のデジタル赤字は6兆円だった。レポートでは赤字が今後10年で18兆円〜28兆円に増えることを予測している。それほど無茶な予測ではなく、保守的な予測なのでレポートの数値は当てにしてよい。

日本が毎年輸入している原油は8兆円で、天然ガスは6兆円だ。この金額は世界でも多い方で第5位だ。10年後には、その原油を買う金額よりも一桁多い金額をgoogleやamazon (AWS)やmicrosoft (AZURE)に支払うことになる。日本円を米ドルに替える金額が桁違いに増えるので、大きな円安要因になる。

デジタル赤字がないころ、日本経済が衰退することが理由で10年に30円の割合で円安が進むと私は予測した。これにデジタル赤字を加味すると円安のペースはもっと大きく見積もらないといけない。このような計算をする計算式は正しい式というのは存在しないので、どんぶり勘定で行ってもそれほど大きな間違いにはならない。「10年に30円が10年に50円に変わる」くらいで十分実用的だ。となると10年後の2035年には1ドル=175円の予想だったのが1ドル=195円になると考えておくとよい。2045年には1ドル=245円だ。

私の寿命が尽きるのは60年後の2085年を予想しているが、そのときは1ドル=450円くらいになっていることになる。私が子供のころは1ドル=360円だったから、そのころに戻ると思えばよい。

2025年5月27日火曜日

通貨単位の切り上げは日本経済の役に立つか

これまで1000円と表示していた貨幣の数値を100円に減じるような施策を日本ではデノミネーションと言うが、これはデノミネーションの本来の意味とは異なる。外国では通用しない言い回しだ。正しくは通貨単位の切り下げと言う。逆は普通しないが、するとすれば通貨単位の切り上げと言うことになる。

日本以外の国では物価が少しずつ上がっていて、30年前に比べると2倍3倍になっている。これは毎年数%ずつの物価上昇が積み上がった結果だ。ほとんどの国は物価と同じ割合で賃金も上がっているので、その国で暮らしている人にはあまり影響していない。全く影響していないわけではないが、その国がどうかなるほどには影響していない。

スイスを旅すると、以前1000円で買えていたものが今では5000円して高いと感じる。しかしスイス国民の賃金は物価上昇の分上がっているので、彼らは私ほど物価が高いと感じていない。逆に日本を旅するスイス人は以前は50スイスフラン(3000円)で買っていたものが、今では17スイスフラン(3000円)で買えるので物価が安いと感じる。

これは日本の品物の値段が安すぎることも理由のひとつではないかと思った。単純に日本の品物の価格を3倍にして同時に賃金も3倍にしてしまえば(つまり通貨単位を3倍に切り上げれば)、日本に住む人の生活には影響しないが、外国人だけ割安で物を買える不公平はなくなるのではないか。

そんな単純な話ではなかろうとは思う。通貨単位を切り上げても為替レートがそれに連動して変化して外国人にとっての買い物の値段は大して変わらないだろう。日本円の価値が減じている理由は、日本人の労働生産性が低いことが最大要因であることは誰に聞いても同じ答なので、そこを何とかしないとどうしようもないのは事実だ。だが、通貨単位を切り上げると感覚的、心理的理由からちょっぴり日本経済がマシになる気はする。

2025年5月26日月曜日

アルツハイマー型認知症のなりやすさは、本人が社会をいかに舐めて生きてきたかの指標だ

世界中で認知症の人間が増えている。日本だと80~84歳で男性16.8%、女性24.2%、85~89歳で男性35.0%、女性43.9%が認知症である。欧州だと男女合わせて、80~84歳で12.1%、85~89歳で21.9%が認知症だ。米国は統計の年齢刻みが違っておりこの形式のデータはない。男女合わせて75~84歳で19.4%、85歳以上で42.5%が認知症とのデータがある。

数値から日本と米国は認知症になる人の割合が欧州より高いことがわかる。米国と日本の割合は同程度だ。この2国が世界のトップ2というデータは実感と合っており納得できる。アルツハイマー型認知症は、本人が考えるのをさぼったから起きる症状だ。脳を働かせて考えることは、年をとろうが、身体が不自由だろうが、病気だろうが、誰にでもできる最も簡単な行為だ。それを自分の意思でしなかったのだから、自分の意思で認知症になったとみなしてよい。

日本の高齢者は(日本人全体がそうだが高齢者は特に)何も考えておらず、社会を舐めて生きている。米国も半分の国民がトランプ大統領を支持するくらいだから、日本人と同じくらい何も考えておらず、社会を舐め切っていることがわかる。これでは認知症になるのは当然だ。何の不思議もない。20世紀はじめからアメリカ国民から集めたアメリカ兵は間抜けだらけというのが世界の軍隊のコンセンサスだったのを思い出そう。建国時からアメリカ人の大半はバカばっかりである。