2026年1月3日土曜日

中庸でないと研究(と人生)は面白くない

中庸の意味は「偏らず、過不足なく調和がとれている状態」だ。ほとんどの研究は中庸でないと面白くない。何らかの変数が0から100の間で自由に変えられる系があったとする。その変数をいくつにすればいちばん良いかの答が0か100だったらそれは面白くない。車のエンジンのパワーを50から150kWの間で自由に変えられる状態で、いちばん速く走れるのは150kWですなんて答は面白くも何ともない。当たり前ですで終わりだ。それは研究ではない。

中庸でないと面白くないというのは、研究だけでなくほぼあらゆることに当てはまる。人生にもだ。周りの人を見ていて中庸を実現できていないと思う頻度がいちばん多いのはお金の使い方だ。年収3000万円の人が100円をケチるために時間を浪費していたり、年収150万円の人が休みの日にATMでお金を引き出して110円を払っていたりするのは、どちらも中庸から外れている。それでは人生の充実度を最大にすることはできない。前者は時間を浪費してしまい楽しむ時間を減らしてしまうから。後者はお金を浪費してしまい楽しむための資金を減らしてしまうから。もちろん研究が難しいのと同じで中庸を目指すのは相当難しい。人生の時間を全て使ってやっと辿り着けるレベルだ。

2026年1月2日金曜日

日本人の性質の根幹は責任逃れ

日本人の性質の根幹をなす部分に、責任逃れを重視する態度がある。責任を取りたくないので、何も決めない。何も主張しない。これまで通りとだけ言う。責任を取りたくないので、失敗を認めない。責任を取りたくないので、何も知ろうとしない。事実が目の前にあっても見て見ぬふりをする。何も考えていない方が責任を取らずに済むので思考停止を好む。

立法にも責任逃れの性質が色濃く影響している。殺された被害者にしてみれば、うっかり殺されるより恨まれて殺された方がはるかに納得できる。恨まれていたのなら自分に何らかの落ち度があったのかもしれないと思えるが、うっかり殺されたのなら浮かばれない。ところが犯人の刑罰はうっかり殺したやつの方が軽い。ふざけるな逆にしろと殺された人たちはあの世で怒っているだろう。

2026年1月1日木曜日

2025年のドル円は1円強の円高で終わる

2025年は為替が大きく動いた感覚があるが、終わってみるとそうでもなかった。
ドル円レートの終値は以下の通りだ(取引経路によって誤差はある)。

    2024年12月31日 158.21円
    2025年12月31日 156.88円

夏頃には140円を割れる円高になってどうなることかと思ったが、1年が終わってみると1円33銭しか円高になっていない。

例によって昨年も資産が増えたが、円安になったからドル建て資産の分で資産が増えたのではないことは上記の為替情報から明らかだ。昨年は株式、先物、オプション取引で増えたのだ。これは私の実力と言ってよいから胸を張っていられる。2021年から2024年までの資産の増加は私の実力ではなく円安のおかげだろうと家族に散々言われていた。実際その通りだった。その期間の資産は円建てでは増えていたが、ドル建てで計算すると減っていたのだ。

今年からは米国金利も下がり、ドル定期預金にあずけておけば自動的に4%増えるなんてうまい話はなくなった。ますます私の実力が試されるだろう。実経済は複雑系なので常に鍛錬してゆかないと結果は出ない。日々精進するしかない。

2025年12月31日水曜日

日本を逃げ出せる富裕層はせいぜい1%くらいか

未来は日本の治安が悪くなるので国外へ脱出したいと思う人は多いと思う。税金と社会保障費を無駄に取られるから国外へ脱出したいと思う人も多いだろう。お金持ちは後者の考え方が多いかもしれない。

ところがよく考えると日本を脱出して税金を節約できる人はあまりいないのだ。税金を節約できる人の条件は、収入が日本以外の国で発生したことにできる人だ。これができるのは、外国で事業をする人、外国で投資をする人、外国の企業に雇われた人だけだ。日本に本社がある会社の社長では、外国へ移住しても日本に税金を払わない訳にはいかない。つまり現役でばりばりお金を稼いでいる人が、外国へ移住して節税することは簡単ではない。その人の職業によりできたりできなかったりする。できない人の方が多い。できる人の割合は1%くらいだろう。

働かないで貯金を取り崩すだけであれば、日本にいようと外国にいようと大して税金はかからない。社会保障費は各国で差があるので、各自の健康状態によっては日本より有利な国はあるが、それはケースバイケースである。

上記のことをふまえると、国外へ脱出する人の目的は税金の節約ではなく、治安のよい住環境を求めてというのが将来は主流になると思う。今でもそうかもしれない。

一部の人は誤解しているようだが、日本から外国へ現金というか銀行預金を持ち出すこと自体には税金はかからない。現金以外の資産の持ち出しには税金がかかることがある。たとえば株式だと日本国籍がないと日本の証券会社の口座を維持できないから、国籍を失うと株式を全て売却しなければならず、そのときに利益があれば税金がかかる。株式のまま持ち出すときはいったん売却したとみなされて、そのときの利益には税金がかかるなどだ。

2025年12月30日火曜日

メイン電話番号がガラケーであることは頑健性に利点がある

東洋経済オンラインでアップデート中にiPhoneが文鎮化─eSIM時代に"動かなくなったスマホ"が突きつけた厳しい現実という記事を読んだ。eSIMのiPhone17proが文鎮化した結果、SIMを他機に移すことができず、2段階認証ができずに生活が詰んだという内容だ。記事の最後では、2段階認証につかう電話番号は物理SIMにしておいて、それをiPhone17proではない予備機に入れておいた方が安心かもしれないと結んでいた。

これはなるほどそうだと思った。そしてこれを意図してやったことではないが、私のモバイル環境が偶然そうなっていることに気づいた。私のメインの電話番号はガラケーだ。Simply 603SIという棒状端末だ。これは望んでこうなった訳ではなく、諸々のしがらみで仕方なくこうなってしまっていた。銀行サイトにログインするときも、金融取引をするときも、何かの手続きをするときはこのガラケーにSMSで認証番号が送られてきて、ガラケーの画面を見ながらスマホやPCにその認証番号を手打ちで入力するという前時代的な作業を毎日やっていた。スマホに電話番号が入っていたのなら、送られてきた認証番号をワンタッチでそのままサイトに入力できるのにと不便に思っていた。

ところが前述の記事を読んで、私の不便な環境は頑健性において利点を持つことがわかった。Simply 603SIはnanoサイズの物理SIMで、そのSIMが刺さる4G予備ガラケーは2台用意してある。これなら端末が壊れても致命傷にならない。これも備えた訳ではなく、偶然そうなっただけなのだが。

2025年12月28日日曜日

これからの医学の研究トレンドは個別性だと予言

健康診断では、血圧やコレステロール値が標準値を外れていると警告を受ける。しかし、標準値から外れていることは必ずしも問題ではない。むしろ、無理やり標準値に収めようとする行為こそが、かえって健康を害する。

そもそも「標準値」とは、多数の健康な人のデータから導き出された数値であり、厳密ではないが平均値に近いものだ。ここで冷静に考えてみてほしい。日本人の平均身長が172cmだからといって、それより背が高い人や低い人を、無理やり172cmに縮めたり伸ばしたりする必要があるだろうか。そのような行為がナンセンスであることは誰の目にも明らかだ。身長がその人の個性であるのと同様に、血圧やコレステロール値もまた、個々の身体の「個性」なのである。

具体例を挙げれば、コレステロール値が高い人は、高い状態で健康が維持できるように身体がバランスをとっている可能性がある。免疫機能や脳の働きを維持するためにあえてコレステロール値を高く保っているのにもかかわらず、これを無理に下げれば、当然ながら身体機能は低下する。近年、医学論文でこうした指摘が散見されるようになってきた。あと20年もすれば、個体差を無視して他人の数値に合わせようとする作業は、愚かな行為として認識され、医学界から消滅するだろう。

私がこのことに気づいたのは経済学のおかげだ。多くの経済理論が実体経済をうまく制御できないのはなぜか。それは、市場参加者の心理という統計値では表現できない不確定要素が実体経済系に内在しているからだ。常に不規則に変動する要素(人の心理)を多数内包する実体経済は「複雑系」となる。複雑系の振る舞いは予測不可能であり、どこで安定するか計算できない。人体もこれと同じである。人体は多数の構成要素から成り、その組み合わせは無限に近いバリエーションを持つ「複雑系」だ。したがって、それらすべてを単一の基準で同一視し、画一的な数値に管理しようとすること自体が不合理なのである。

2025年12月26日金曜日

年賀状写真に文字を書き込むためにSAMTRADINGの水性顔料の白マーカーを使う

今年の年賀状はmacの宛名職人で作った。ハガキの裏を全面写真にするという初めての試みを行った。印刷して気付いたのだが、一言を書き足すエリアがない。写真の中に書くしかない。今回の写真は全体に暗いので、黒ペンで書くと字が読めない。そこで白ペンで書くことにした。白ペンはコンビニにはなかった。100円ショップにもない。そこで、これまで入店したことのない画材屋さんに行ってみた。相談すると書きやすいからとSAMTRADINGの直液式COLOR MASTER MILLI 白というマーカーを勧められた。これで年賀状に書き込んでみると白色がよく乗ってきれいに仕上がった。

このマーカーは普通に売っているマジックインキのマーカーと違って書く前の作法がある。キャップをして20回ほど振る。ペン先を押し込んでインクをペン先に染ませる。それから書く。書き続けているとかすれてくるので、そのときはまた20回振るを繰り返す。絵画を趣味にしている人になった気分だった。お店にはそれらしいマニアっぽいお客が居た。こういう店がなくなるのは寂しいので、これからたまに利用しようと思った。