2026年7月14日火曜日

片山財務大臣のGPIF発言はさすがだ

片山さつき財務相兼金融相は7月10日の閣議後会見で、「GPIFをはじめとする年金基金が日本の金融資産にさらなる投資をする方向で後押しする方策を追求したい」と発言した。今のGPIFの運用は日本株と国内債券と外国株と外国債券に25%ずつ振り分けている。このポートフォリオの日本株と国内債券の割合を増やすように取られる発言だった。実際に増やすつもりはないと思うが。

これにより、外国資産を売った外貨で日本円を買ってそれにより国内資産を買う流れが想定されて円高になった。片山財務大臣は口先だけで円高に持っていった。実弾を使う介入をせず、次から次へと円高を思わせるうまいストーリーを考えて発表する。本当に頭の良い人だと思う。

GPIFの運用資産は294兆円だ。例えば外国債券の割合を25%から20%に減らしたとすると5%分すなわち約15兆円のドル売り円買いが発生する。直近の円買い介入が12兆円規模だったので、それと同じレベルの円高要因になる。12兆円の介入で5円円高になったので、15兆円だと6円円高になるかもしれない。しかし、GPIFの15兆円も介入と同じで1回きりだ。介入後がそうであったように、1ヶ月もすると為替水準は戻る。長期の円安対策としては意味がない。それゆえに実際にポートフォリオを変更することはないと思われる。

本当にポートフォリオを変更するタイミングは、その方が資産が増えると判断したときだ。そんな事態になれば変更は望ましく、年金を支払う国民のために変更するべきだ。

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