2024年10月31日木曜日

バカほど自分が万能だと思っている

オルテガの「大衆の反逆」では大衆は自分が万能だと思っているのに対し、選良は自分が足りないと思っていると書かれていた。まさにその通りだ。頭の良い人は常に自分は及ばないと思って生涯精進を続けるのに対し、頭の悪い連中は自分は賢い、足りていると思い込んでいる。

近代では金銭的な格差よりも知性の格差が広がっている。頭の悪い連中は自分が賢いと思っているからそれ以上は学ばないのでバカのまま。頭の良い人は自分が及ばないと思って学び続けるので死ぬまで知性は向上する。格差が広がるのは当たり前だ。

日本の教育はバカを量産するのに貢献している。自分を客観的に見ることを重視しないのがまずい。そのため客観的に見れば自分は愚かであることを認識できない。日本の教育では「みんな同じ」と教える。「みんな同じようにバカでよくない」と教えるならまだ良かったのだが、そうではなく「みんな同じでそれでよい」と教える。それでよいと満足してはいけないのに、それ以上努力は必要ないと教える。これでは変わり者以外は全員バカになるはずだ。やれやれ。

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