2024年7月14日日曜日

英国の刑務所不足と米国の万引き容認法に関する誤解

ニュースの見出しだけみると誤解するような報道が多い。英国のイングランドとウェールズでは刑務所が満杯近くになったので、重大な犯罪ではない受刑者で刑期の40%以上を服役した人を釈放するようにした。このニュースを知ると英国の犯罪が増えているように思えるが、そうではなく遅れていた裁判が最近進みはじめて刑務所に入る人が増えたことと、長めの刑期の判決が増えたことの二つの影響による。

似たニュースが米国カリフォルニア州の法律が認めた万引きにより小売店が倒産しているというニュースだ。万引きが増えた原因とされる法は "Proposition47" と呼ばれ、950ドル以下の窃盗なら刑務所に入ることはなくすぐに釈放されるというもの。この法律は2014年に住民投票で決まった。直後に犯罪は増えたが、その後犯罪件数は低下をたどった。それが今になって犯罪が異様に増えた。これは法律のせいではない。その証拠に被害額は950ドル以下とは限らないからだ。単に米国の治安が悪化して犯罪者が増えただけだ。

日本のメディアのニュースは特にそうだが、米国もメディアのニュースはとても不正確だ。

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