ケニアでの大規模ベーシックインカム実験の最初の結果が報告された。これはベーシックインカムでお金を配る時にどのように配るのがよいかを調べる実験だ。3種類の配り方を試した。
- 毎月20ドルを2年間配る(総額480ドル)
- 毎月20ドルを12年間配る(総額2880ドル)
- 一度だけ500ドル配る(総額500ドル)
2番目の12年間配るのがもらう人にとって一番ありがたいのは自明だ。そもそも総額がいちばん多いのだし、当たり前だ。1番目と3番目はほぼ同じ金額だが、どちらが有効かは興味深い問いだ。
ケニアの人は一度に500ドルもらった人の方がうまく使えて幸せになった。一度に500ドルもらった人は教育に使ったり事業に使ったりしたそうだ。つまり未来に役立つ使い方をした。実験を始める前はお酒を買うのに使ってしまうのではないか(日本だとパチンコだね)という心配もあったが、そういう人はケニアにはいなかった。
ただし、一度に500ドルもらった人はこれを生かしてなんとか成功しなきゃというプレッシャーがストレスになって大変だったとか。その点は12年間毎月もらえた人の方が気楽だったとある。
日本で同じ実験をしたら違う結果(それもひどく残念な結果)になりそうだが、そうだとしても生活保護制度よりベーシックインカム制度の方がたくさんの人が幸せになると思う。生活保護制度では「働いたら負け」となってしまい、働く意欲を削いでしまう。ベーシックインカム制度ではその心配はない。また、富裕層にとってはベーシックインカムのお金をもらってもはした金ではあるが、それでも彼らに払うことによって彼らの「俺たちの税金をいつも無駄に使いやがって。いっそ国外へ脱出してやろうか」という腹立ちを多少は抑えることができる。
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