2023年7月25日火曜日

オーバーツーリズムの解決アイディア

日本のGDPが700兆円。そのうち観光業は50兆円。外国人観光客が落とすお金はこれまで一番多かった年(2019)で4兆5千億円。50兆円のうち45兆円分は日本人の旅行による。観光業の収入の9割は日本人の旅行のおかげだ。外国人の旅行の貢献はその1割にも満たない。

政府はインバウンド、インバウンドと騒いでいて、外国人観光客が落とすお金を増やそうとしている。目標は6兆円だ。政府の目論見通り6兆円に増えたとして、それがいったい何だと言うのだ。GDP 700兆円から見たら誤差だ。観光業の50兆円から見ても大したことではない。その誤差のために、京都などの観光地では観光客過多(オーバーツーリズム)による害がひどいことになっている。これ以上外国人観光客を増やして日本に得があるのか疑問だ。

この害を解決するためのアイディアが提案されている。外国人観光客の人数を減らして、一人当たりが落とすお金を増やそうというものだ。観光客が減ればオーバーツーリズムの害は減る。一人当たりの落とすお金を増やせば人数が減っても観光業は潤う。しかも、落とすお金が多い客は富裕層なので、マナーが良い。オーバーツーリズムの害はますます減る。素晴らしいアイディアだ。

このためには、諸外国の観光地でやっているように観光客価格と、現地人価格を違う値付けにすることが必要だ。日本人が1000円で食べられるランチを外国人観光客には2500円で出すというようにする。日本人かどうかを見分けるには、それこそマイナンバーカードを持っているかどうかで区別すればよい。やっとマイナンバーカードが役に立つ。

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