エルドアン大統領は外交手腕に優れ、西側ヨーロッパ諸国とロシアの両方に対して交渉力がある。日本の政治家も見習ってほしい。ところが、エルドアン大統領は経済政策に関しては頑固なところがあり、とんでも政策をやらかす。経済音痴なのではなく、経済学を信用していないのだ。そのせいか、トルコリラは15年前は1トルコリラ=90円だったのが、今では1トルコリラ=7円まで値下がりしている。日本に当てはめると1ドル=110円だったのが、1ドル=1400円になったようなものだ。日本だったら国が終わっている。ところがトルコはインフレや内政問題には苦しんでいるものの、それなりにうまくやっている。なぜか。
それはトルコは食料自給率が100%を超えているからだ。自分たちで食べる小麦は自分で作っている。家畜の餌となる大豆やとうもろこしも自給できる。さくらんぼ、あんず、いちじくの生産量は世界一だ。日本であんずやいちじくを買うと袋にトルコ産とよく書いてある。食料さえ自給できれば、為替レートが10倍変化してもなんとかなるというよい例だ。
トルコは石油と天然ガスと石炭も産出する。残念ながらトルコで消費する量の半分にしかならない。そこでエネルギーは外国から輸入しなくてはならない。エネルギーを輸入するためにはトルコリラ安は苦しい。そこで新油田開発と黒海での天然ガス開発を進めているが、まだ自給自足には足りない。
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