2022年4月17日日曜日

コロナ後の世界

2020年に出た本。ジャレド・ダイアモンド、ポール・クルーグマン、リンダ・グラットン、マックス・テグマーク、スティーブン・ピンカー、スコット・ギャロウェイ各氏へのインタビューを大野和基氏がまとめたもの。
新型コロナが流行り始めた時期のインタビューだ。新型コロナの後に世界がどう変わるかについて、それぞれの専門分野における知見を得られた。どの知見も私には既知だったので、なるほどと思ったがそれだけだった。
それよりノーベル経済学賞の受賞者ポール・クルーグマン氏の日本経済についての素朴な疑問が新型コロナとは関係なしに気になった。「インフレ目標を達成するために大胆な金融緩和をしたのに、どうして消費税増税という緊縮財政をしたのか。その理由がまったくわかりません。」という疑問だ。氏は2014年に安倍首相と会談し、消費税増税の先送りを進言したそうだ。それでも消費税増税は行われて、日本のデフレ状態は継続した。氏にまったくわからないと言われるのも無理はない。
思うに安倍首相は岸田首相ほどひどくはないが「文句を言われそうなことはなるべくせず、文句を言われないこと(またはしらを切りとおせること)はそれに害があったとしても実行しよう。」と心がけたのではないか。
岸田首相は意味のないことはさっさと決めるのに、重要なことは検討すると言うだけで決められない愚か者だという評判がニュース記事に目立つ。彼は愚かなのではなく、愚かな国民とマスメディアに順応して進化した政治家だと私は思っている。何か決めてちょっとでも間違うと鬼の首をとったように勝ち誇って報道するマスメディアとそれに乗って騒ぐ国民。戦前もその傾向があったが、戦後はますますその傾向が大きくなった。国民に騒がれないためには「何も決めずに何もしない」のが一番だと岸田首相は学習したのだ。改めるべきは国民であって、岸田首相ではない。国民が変われば、ちゃんとした人が政治家に選ばれる。

0 件のコメント:

コメントを投稿