2021年11月24日水曜日

プリウス暴走は心理学の問題だった

トヨタのプリウスの暴走事故が目立つ。「プリウスロケット」「プリウスミサイル」「プリウスアタック」と揶揄されている。そして事故を起こすドライバーはたいてい高齢者だ。
プリウスの事故が多い原因として複雑なシフトパターンのシフトレバーが挙げられることが多い。ところが、同じシフトパターンは他車種でも採用されているのに、それらの車種の暴走事故は多発していない。また、プリウスは暴走事故以外に迷惑運転が多いことでも知られているが、シフトパターンと迷惑運転は関係がない。シフトレバー原因説は冤罪のようだ。

それではなぜプリウスは事故を起こすのか。斬新な切り口の解説がネットに載っていた。車のことを知らず、考えが硬直して自己中心的な性格の持ち主がプリウスを選びやすいというのだ。彼らのことを仮に「暴走老人」と呼ぶことにしよう。暴走老人は、車のデザインや車格について生半可な知識でこだわりがあり、その行きつく先がプリウスになるとの分析だ。要するに心理学の問題だ。プリウスのデザインと車格は暴走老人の心を惹きつけるらしい。この斬新な意見に対し20個以上のコメントが付いたが、全員同意するとの結果だった。どうやらこれが事故の本質的理由のようだ。

トヨタがプリウスのデザインと車体の大きさを変えれば、暴走老人からプリウスを守ることができる。プリウスのブランドイメージは地に落ちているので、トヨタとしては名誉を回復させたいところだと思う。しかしトヨタはそれをしない。なぜか。
単に欲の皮が突っ張っていて売れればいいと思っているからかもしれない。しかし、別の理由もあり得る。プリウスが暴走老人を惹きつけてくれているから、他のドライバーはプリウスだけ気をつけていればいい。プリウスを見たらブレーキペダルに足を置けとか言われるあれだ。ところが、トヨタがプリウスのデザインを変えてしまうと、暴走老人はたくさんの車種にばらけて乗ってしまう。そうなると、危険な車種が増えてしまい、他のドライバーの負担が高まってしまう。トヨタは敢えてプリウスを悪者にして他のドライバーを守っているのではないか。

そうだとしても、プリウスにはねられて亡くなった歩行者は浮かばれない。根本的な解決にはいくつか案がある。どれかを採用すべきだ。
  1. AT車を廃して全てMT車に戻す
  2. 65歳以上はAT車の運転を禁止する
  3. AT車はブレーキペダルとアクセルペダルを20cm以上離して左足ブレーキ必須とする
3が私のお勧めだ。同時に免許制度も変える。AT免許はMT免許のサブセットではなくして独立させる。つまりMT免許はMT車しか乗れず、AT免許はAT車しか乗れない。MT免許の人はAT車に乗りたいならAT免許取得が必要だ。AT免許は免許試験場で左足ブレーキの実技試験を行う。これまでAT免許のみだった人は左足ブレーキの実技試験に通るまで免許無効となる。私の経験では教習所を10周も走れば左足ブレーキは身に付く。面倒だって?他人をひき殺すよりマシだろう。

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