2021年7月2日金曜日

介護は依頼と感謝に尽きる

長年介護を続けている経験から、介護に重要なのは依頼と感謝だと知った。介護者がどんなに疲れていようがへとへとだろうが、被介護者が望むことを口にして、それを成したときに感謝してくれれば、それでうまく行く。介護者が疲れて倒れるまでがんばることができる。たとえ倒れたとしても不満はない。

ところが依頼だけで感謝しない被介護者だと、介護者は精神的に疲弊してしまう。感謝しないだけでなく暴力や暴言を成す被介護者だと、介護者は介護を止めてしまうかもしれない。

遠慮して依頼を減らせば介護者はうれしいかと言うと、実はそうでもない。物事がうまく行っていればそれでもいいが、遠慮したせいで却って周りに迷惑をかけるようなことが続くと、「準備はできていたのにどうして声をかけてくれなかったのか」と介護者が不満に思う。遠慮せずにして欲しいことを介護者に伝え、行為に対してしっかり感謝する。これさえ心掛ければ、介護者、被介護者ともに幸せになれる。

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