Apple TV+でGRAYHOUNDを見た。第二次大戦で大西洋航路の貨物船を護衛していた駆逐艦GRAYHOUNDの話だ。かなり北の海を航海していたようで、窓に吹き付けた海水が凍るような寒さが映画の中でよく表現されていた。海の荒れ方もこれまでの海戦映画でいちばんだった。Uボートが6隻でWolf Packを構成して攻めてくるんだが、貨物船に追いつくためか、Uボートが浮上航行する場面が多かった。Uボートは潜航時は7ノットしか出せず、浮上しないと17ノットは出せない。貨物船は15ノットは出るので、Uボートは潜って追跡するわけにはいかないみたいだ。潜ってさえいれば、ソナーでしか発見できないのに、浮上しているものだから駆逐艦のレーダーで発見されてしまう。浮上しているところを駆逐艦の5インチ砲の射撃でやられてしまう。アメリカ映画だからだろうが、Uボートが気の毒になった。潜ってさえいれば、倍の数の敵が来てもUボートは勝てるだろうに。結局7隻の貨物船と1隻の駆逐艦を沈めて、Uボートは5隻やられた。数ではUボートの勝ちだが、アメリカとドイツの物量を考えるとアメリカの圧勝だ。
映画ではUボートが船団を追跡していたが、普通は待ち伏せしていて、船団が通り過ぎたらもう追いかけないのじゃないかな。映画だからかなり無茶な設定をしたように思う。そうでもしないとUボートが圧勝するので映画にならないのだけど。
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