2020年7月6日月曜日

カント純粋理性批判

6月の100分で名著はカントの純粋理性批判だった。難解な本だと聞いていたが、話数が進むにつれて分かるようになった。編集が良いのか、解説の西研さんが良いのか。
第4回の「自由と道徳を基礎づける」は誰にも分かりやすいものだったが、気になる点もあった。道徳を考える時、どこまでの範囲で考えるかで結論が違ってくる。自分の身の回りだけで考えるのか、自分の国単位で考えるのか、地球単位で考えるのか。物事はより広く地球単位で考えた方が普遍的で多くの人が幸せになる。道徳もそうあるべきだ。しかし、地球単位で物事を考えるためには、知能が並ではできない。カントは楽天的で、大衆も十分に賢いという前提で論を進めていたようだが、実際は違う。

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