2018年10月25日木曜日

LR共通GNDの抵抗分の考察

ヘッドホンのプラグが3極でGNDがLとRで共用のとき,GNDの抵抗分が増えると逆相のクロストークが増えると知った.簡単そうだからなぜかを考えた.GNDが本当にGNDでアース電位,ここでは0Vと考えていい,から動かなければLとRでGND線を共用しても何も問題は起こらない.GND線に抵抗分があると(音声信号は交流なのでインピーダンスだな),困ったことが起こる.Lに電流が流れると,L線を通ってGND線で帰って行く.GND線に抵抗分があると電圧が生じる.アンプのところを基準の0Vとすると,ヘッドホンのところでは抵抗×電流の電圧が生じる.Rのドライバ(スピーカー)はドライバの両端にかかった電圧に比例して動くから,0Vと思っていたGND線になにがしかの電圧が生じると,その分動きが変わる.この場合Lの電流に従って変わる.これがクロストークだ.アンプからヘッドホンまで,プラグジャックが増えると接触抵抗が増えるのでクロストークが増えることになる.なるほどねえ.これは簡単な理屈だった.じゃあ,GND線をLRで分離したらクロストーク問題はなくなるのではないか.これもまた考えてみよう.

クロストークの問題がなくなるのだとしたら,この間,4線ケーブルをいろいろ作ったときに,はんだ付けで作ったケーブルがいちばん音が良かったのはなぜだろう.プラグジャックの接触抵抗で音が小さくなったから?確かに音が大きい方が情報量が増えたと感じる.そうだとしたら,ボリュームつまみをひねって音を大きくすれば済む話なのか.直流ならそうだろうけど,音声信号は交流なので抵抗分(インピーダンス)の周波数特性を気にしないといけないな.高周波と低周波とでケーブル+プラグジャックのインピーダンスが変わってしまったら音が変わってしまう.プラグジャックを増やして,音質が良い方向へインピーダンスが変わるとは思えない.やっぱりはんだ付けが一番良いのだろうな.

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