2018年10月27日土曜日

タイムドメインライトのガリボリュームを修理する計画

タイムドメイン理論を使ったタイムドメインライトという一部のマニアには有名なスピーカーがある。欲しいと思っているのだが、なかなか買う機会がないというか買う決断ができなかった。すでにスピーカーはいっぱいあるのに、もったいないからだ。タイムドメインライトは音が良いという特徴の他に、もうひとつの特徴がある。長く使うとボリュームがガリオームになってしまうという点だ。アマゾンのレビューでも価格コムのレビューでも報告されている。ヤフオクでは出品されているライトのなんと半分以上がガリオーム状態だ。いくら中国製の安物ボリュームを使っているとしても、この高頻度はおかしい。ボリュームが劣化する以外の原因があるのではないか。そこで、ライトの内蔵アンプの回路図を調べてみたら、ココにアップされていた。ボリュームの直前に入れてある0.1マイクロファラッドの電解コンデンサが怪しい。これはボリュームと共にカットオフ周波数自動変更のハイパスフィルターを構成していることが上記のサイトに書いてある。ボリュームを最大に絞ると、CRハイパスフィルター計算ツールによる(そんなもの使わず暗算しろよ:-)と、カットオフ周波数は80Hz。ボリュームを開ける(1キロオームくらい)と、カットオフ周波数はなんと1.6kHz。音量を上げるほど、低域を減らす設計になっている。なかなか面白い。ガリオームの原因はこのフィルターを構成している電解コンデンサが劣化したからではないか。0.1マイクロファラッドなので電解コンデンサでなくてもフィルムコンデンサでも良いのではないか。うーん、これは試してみたい。そのためには、ガリ状態になったタイムドメインライトを入手しなくてはならない。さっそくヤフオクで落札した。来週に届く。コンデンサはオーディオグレードの0.1マイクロファラッドのものを共立かマルツに注文しよう。コンデンサ交換でダメなら素直にボリューム交換だ。これは作業が楽しみだ。

マニアの間ではアンプのコンデンサをオーディオグレードに換えるのが流行っているが、タイムドメインライトの回路で、換えて効果が高そうなのが電源にはいっている470マイクロファラッドの電解コンデンサだ。これは1000マイクロファラッドのオーディオグレードに換えてもよさそうだ。これも注文しておこう。

ガリオームの原因っぽい0.1マイクロファラッドをオーディオグレードに換えている人もいたが、0.1マイクロファラッドの手持ちがないからと1マイクロファラッドに換えて音が良くなったと言ってる人がいた。それは勘違いしている。ここを1マイクロファラッドに換えるとカットオフ周波数が下がる。低域が出るようになる。ところが、ライトのスピーカーは小口径なため、低域を大きくドライブすると飽和ひずみを生じる。音が悪くなるのだ。ここは0.1マイクロファラッドから大きく値を変えてはいけない。

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