2025年7月19日土曜日

近所のマクドナルドのアルバイト募集のgoogle広告を見た

ブラウザのgoogleはめ込み広告に近所のマクドナルドのクルー募集の広告が載った。こんな広告なら文句はない。今はほとんどの広告主が迷惑の元だから、まともな広告を見ると珍しいと思ってしまう。

26年前に個人それぞれに適切な広告を提示するにはどうしたらよいかという仕事をしていた。今のようにほとんどの広告主が迷惑の元や悪党になるのがわかっていたら、最初からそういう仕事は手がけなかったと思う。

2025年7月18日金曜日

SNSが悪いのではない、最初の情報を信じるという大衆の性質が問題なのだ

SNSによる投資詐欺がニュースになる。SNSなんて信用できない情報源を信じる愚か者がよくいるものだと、まともな人は感想を述べる。その通りなのだが、この現象には理由がある。

SNSだけが偽情報を流しているわけではない。口伝えのデマもあるし、憶測で嘘記事を書いている朝日新聞社のような例もある。テレビ局もやらせ番組を流すし、共産主義国家は政府が嘘情報を流す。こういう偽情報に騙される人とそうでない人の違いは何か。それは最初の情報だけを信じるかどうかだ。大衆は最初の情報だけを信じて複数の情報源にアクセスしないで行動を決める。これはインターネットが普及してからのことではなく、何千年も前から大衆はずっとそうだった。私たち選良にしてみればなぜ大衆はそのような行動をとるのか不思議に思うが、大衆にしてみれば選良はなぜ複数の情報源を調べるのかが不思議なのだ。

最初の情報を信じるという性質以外にも偽情報を信じる理由として、自分の望む情報を信じる「確証バイアス」という性質も挙げられる。これも大衆が持つ性質だ。

大衆であったが努力して選良になる人も稀にいるが、基本的には大衆は大衆のままで賢くなることはない。昭和初期にできた言葉「バカは死ななきゃなおらない」は名言だ。大衆のバカさ加減をなんとかしようとする努力はなかなか実を結ばない。地球や社会に迷惑を及ぼさないように大衆を導くには、上述の最初の情報だけを信じる性質を活用して正しい行動を促すなどの工夫をするとよい。そうなのだが、悪党ほどこの大衆の性質をうまく利用しているのも困ったものだ。

蛇足だが、マイナンバーカードの中に重要情報が入っているという偽情報を技術が何もわかってないバカ役人が最初に流したものだから、この偽情報は大衆の頭の中から永遠に消えないだろう。同じ理由で食塩が健康に悪いという偽情報も、おそらく永遠に消えない。しょっぱくて我慢できない状態になるくらいの食塩の摂りすぎよりも(そこまで塩を料理に投入したい人は誰もいないが)、食塩を摂らなすぎる方が健康に悪いのが真実なのだが。

複数の情報源を調べたから絶対OKという話ではなく、その情報源がどれだけ信頼できるかも吟味しなくてはならない。査読付きの論文であっても、論文で用いられた実験条件をよく吟味しないと信頼できるかどうかはわからない。実験結果の統計的評価方法も、これまで確からしいとされてきた検定方法への疑義が生じている現状もあり、これも基本に立ち返って吟味しないといけない。吟味のロジックを将来変えなくてはならない可能性にも考慮して、常に新たな論文にアクセスして考え続けないといけない。

2025年7月17日木曜日

川口拓著「死なない技術」で目から鱗

私はサバイバルには自信があった。森の中で1ヶ月過ごすことになっても、なんとかできると思っていた。私の身体は病原菌に強い抵抗力があるし、腐ったものを食べても腹を壊さないし、昆虫を食べる術も知っている。ところが、川口氏の著書「災害からテロ、ミサイル攻撃までまさかの非常事態で死なない技術」を読んで、まだまだ甘いと思った。

この本の最初に自然の中のサバイバルと都市でのサバイバルは違うとあった。自然の中では水や食料や燃料の材料がそれなりにある。それに対して都市ではそれらは備蓄以外では本質的にない。自然の中では自分の食料を奪うのは熊ぐらいのものだが、都市では他の人間に奪われてしまう。ゆえに都市でのサバイバルの方が難しい部分があるとのこと。これを読んで自分の考えが甘かったことを痛感した。

もっと学ぼうと本書を読み進めたのだが、本書の99%は自然の中でのサバイバルについての記事で、残りの1%が都市でのサバイバルについての記事だった。普通の読者は自然の中のサバイバルについても素人なので当然の構成だ。自然の中でのサバイバル術は私にとっては当たり前にやっていたことだ。残りの1%とは都市での犯罪者からの逃げ方だった。しかしこの記述も私が普段から心がけていたことだった。

という訳で、この本の警鐘にはとても感心したのだが、本の内容は目新しいものではなかった。たとえそうであっても、他の人間から自分と家族を守ることが都市のサバイバルでは重要であるとの気づきをもらったのだから、その方法についてさらに学び精進していこうと思う。

2025年7月16日水曜日

スロベニアのデジタルノマドビザ

スロベニアが11月からデジタルノマドビザを導入するという記事を読んだ。ビザ取得の条件はゆるく、国の治安と物価の条件もよい。これはなかなかよい話なのではないかと調べた。向こうで暮らすためには言葉をしゃべれないと話にならない。イタリアの右隣だからイタリア語が通じるのかと思ったら、そんなことはなくスロベニア語でないと暮らせない。スロベニア語はバルカン半島の国々の言葉とは似ているが、イタリア語や英語とは全然似ていない。これはキツい。最初の意気込みはしぼんでしまった。

2025年7月14日月曜日

日本経済研究センタの2075年経済予測

日本経済研究センタは民営の機関だ。経済予測を官営機関がしたら政府に忖度して嘘ばっかりになるので、政府に忖度しない民営機関でないと信用できない。民営機関であっても、新聞社やテレビ局はなぜか政府に忖度するのでやはり信用できない。日本経済研究センタを100%信用するとは言わないが、ある程度は信用できる。

今回の報告は題名にAIという単語が入っているものの、重要なのは日本の生産性の予測値だ。日本の生産性の伸び率は、標準シナリオで30%、改革(楽観的)シナリオで40%と予測している。日本のGDPは標準シナリオだと世界11位に落ち、改革シナリオだと世界4位を維持できるとのこと。

世の中をよく知る人は、標準シナリオの30%生産性が向上するという話もかなり楽観的だと思うのではないか。日本経済研究センタのような研究機関とか大学とかベンチャー投資集団とか、回りにそれなりの頭脳の人ばかりがいる環境で長く生きていると、人間はそこそこ頭が良くて合理的な判断をするものと思い込む傾向がある。2500年前のソクラテスを始め、そういう甘ちゃんの考え方をする学者は多かった。しかし現実は違う。ソクラテスの弟子のプラトンは大衆は愚かだと見抜いた。もちろんプラトンが正解だ。

日本経済研究センタの人たちは30%と予測したが、私は日本の生産性の伸び率はよくて10%だと思う。10%を使って2075年のGDPを計算すると世界30位くらいに落ちるだろう。一人当たりのGDPだと世界100位程度まで落ちる。完全に後進国だ。

普通はここまで落ちぶれると他国が侵略してきて征服するので、そこでリセットされて新たな成長の歴史が生まれる。ところが第二次大戦後に国境をむやみに変えてはいけないという欧米諸国だけが得をするずる賢いルールがはびこったので、日本を侵略してリセットしてくれる他国がいない。なので、日本は行くところまで落ちぶれるしかない。その結果、日本は北斗の拳の世界みたいになる。ただしケンシロウはおらずラオウもいないので、チンピラの悪党とそれに迎合するバカ国民が跋扈するだけになる。冷静に考えたら今すでにそうだった

2025年7月11日金曜日

参議院選挙に合わせてオプション仕掛け

参院選で自公が負けたら日経平均は下がるだろう。もし大幅に下がるのだとしたら、225のプットオプションを買っておけば利益になる。8月限のP35000が100円くらいでIVは30超えと高め。9月限のP35000が240円くらいでIVは27くらいでまあまあ高め。そこで9月限のP35000を210円で指しておいたら今朝買えた。あとは7/20の選挙を待ち、7/22に場が開いたときに手仕舞いするだけだ。と思っていたのだが、夕方から情勢が変わった。
  1. 夕方から225先物が下げ始めて、プットオプションが275円まで値上がりした。
  2. 社会保障制度の改革を訴えているおときた君の情勢がよくない。おときた君のような改革派に投票する人が少ないということは、自公が議席を減らさないということだ。
  3. 9月限なのでSQまでは63日と長くてセータは大きくないが、それでもセータのせいで徐々に値下がりする。
今が最高値の可能性があるという誘惑に負けて、275円で手仕舞ってしまった。元手21万円ポジション保有期間9時間で6万5千円の利益だから不満を言う筋合いではないが、本来は200万円以上の利益を狙っていたのだからチキンと言われても反論できない。実際、手仕舞ったと白状すると家族からは白い目で見られた。

2025年7月9日水曜日

家を買うときだけ勉強して節約したら普段の買い物は何も気にしなくてよい

Internet watchに10Gbpsの無線ルーターが1万5千円で買えて安い!という喜びの記事が載っていた。気持ちはわかる。私もiPhoneが他の店より3000円安く買えてうれしいとか、同じ飲み物が他のスーパーより10円安く買えてうれしいとかは思う。しかし、それがあまり意味がないことを痛感している。

私は自宅を2回購入して2回とも損をした。不動産売買の慣習を勉強せずに購入したからだ。慣習とは不動産屋の悪徳ぶりのことだ。不動産屋がどのように悪徳かを知らない人はNHKドラマの正直不動産を観よう。正直不動産の原作漫画を読んでもよい。2回の損失額を合わせると4500万円だ。スーパーで10円得をしようが、iPhoneを買うときに3000円得をしようが、4500万円の前ではどうでもよくなる。4500万円の損をしないためには、売買の前に1000時間ほど不動産の勉強をすればよかったのにそれをサボってしまった。

1000時間を不動産の勉強に割けていたなら、普段の買い物は何も考えずに欲しいものを定価で買ってよかったことになる。それも一生。どちらがストレスが少ないだろうか。どちらのタイパがよいだろうか。一生賃貸物件で暮らすつもりなら勉強の必要はないが、購入するなら勉強したほうがよい。

不動産と1桁値段は違うが車の購入も勉強したほうがよい。1桁値段が違うので100時間以上の時間をかけるのは却って損かもしれない。不動産の勉強に時間を使いたいから、車の勉強はせずに車はディーラーで定価で買うというのもひとつの考え方だ。

貯金が1億円を超えるようだと投資の勉強をするのもお得だ。しかし勉強時間と得する金額の比率は不動産の勉強には及ばない。1万時間投資の勉強をした場合と全くしない場合で、1億円を30年間運用した結果を比較するとする。した場合はしない場合に比べて5000万円利益が多い程度の結果となるだろう。もちろん個人差はある。1万時間使って5000万円得ということは時給5000円だ。世の中にはもっと時給のよい仕事がある。そういう仕事につける人は投資の勉強をしないでその仕事をした方がよい。貯金が10億円ある人なら勉強の時給は5万円になるのでしない手はない。貯金が1億円より少ない人は時給的には不利なので、投資は無視して仕事に精を出すのもひとつの考え方だろう。いつか貯金が1億円を超える日のために貯金が少ないうちから投資を勉強しておくというのもよい考え方だ。

重要なことを書き忘れた。投資の勉強には終わりがない。これまで1万時間勉強していたとしても、勉強をやめたとたんに次の日から投資のパフォーマンスは徐々に下がってゆく。相場には相場つきというものがあり、それは日々変わっていくからだ。相場つきのことを説明するには本にすると何冊も必要となるし、理解するためには高度な数学的素養も必要になるのでここでは書かないが、過去の知識はいつまでも通用しないと覚えておくとよい。