2025年5月29日木曜日

デジタル赤字の増加により予想より円安ペースが上がる可能性

経産省の若手がデジタル赤字についてのレポートを発表した。去年のデジタル赤字は6兆円だった。レポートでは赤字が今後10年で18兆円〜28兆円に増えることを予測している。それほど無茶な予測ではなく、保守的な予測なのでレポートの数値は当てにしてよい。

日本が毎年輸入している原油は8兆円で、天然ガスは6兆円だ。この金額は世界でも多い方で第5位だ。10年後には、その原油を買う金額よりも一桁多い金額をgoogleやamazon (AWS)やmicrosoft (AZURE)に支払うことになる。日本円を米ドルに替える金額が桁違いに増えるので、大きな円安要因になる。

デジタル赤字がないころ、日本経済が衰退することが理由で10年に30円の割合で円安が進むと私は予測した。これにデジタル赤字を加味すると円安のペースはもっと大きく見積もらないといけない。このような計算をする計算式は正しい式というのは存在しないので、どんぶり勘定で行ってもそれほど大きな間違いにはならない。「10年に30円が10年に50円に変わる」くらいで十分実用的だ。となると10年後の2035年には1ドル=175円の予想だったのが1ドル=195円になると考えておくとよい。2045年には1ドル=245円だ。

私の寿命が尽きるのは60年後の2085年を予想しているが、そのときは1ドル=450円くらいになっていることになる。私が子供のころは1ドル=360円だったから、そのころに戻ると思えばよい。

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