最近の論文にお湯の落とし方の新方法が載った。注ぎ口が太めのケトルを使い、高い位置からお湯を落とす方法だ。従来は注ぎ口が細めのケトルで低い位置から丁寧にお湯を落とす方法が良いとされていたので斬新な方法だ。コンピューターによる解析では、高い位置から太い水流を落とすことでコーヒーの粉の中で乱流が発生し、お湯と粉が触れる面積の時間積分が最大化されるとのこと。こうすると従来の90%の豆の量で同じ濃さの珈琲が淹れられるとの論文の主張だ。
濃くなっても雑味がでたら意味がないのではないかと疑いつつも実験してみた。注ぎ口が太めのケトルを用意し、いつもは高さ5cmから注いでいたお湯を高さ20cmから注いでみた。粉の量は30g、お湯の量は400mlと今までの我が家標準と同じにした。蒸らし時間が30秒なのも今までと同じだ。そして出来上がったコーヒーは濃くておいしい。濃いのに雑味がない。これをコーヒーの専門用語でキレがあると言う。雑味を減らすにはお湯が粉と接触する時間が長すぎないように制御する必要があるが、今回の勢いよくお湯を落とす淹れ方だとそれが実現できているようだ。
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