2025年4月8日火曜日

女性の方がアルツハイマー型認知症になりやすい謎

アルツハイマー型認知症は、男性よりも女性の方が罹患しやすいとされている。これは寿命の長さだけが要因ではなく、寿命の差を考慮しても女性の方が認知症になりやすいことが示されている。

しかし、筆者の周囲では高齢女性で認知症を患っている人は少なく、逆に男性の半数以上が認知症である。このため統計データに違和感を覚えるものの、個人的な観察サンプル数が数十人であるのに対し、統計データは数百万のサンプルに基づいていることから、個人的な感想よりも統計データの方が信頼性が高いのは間違いない。

女性が認知症になりやすい要因としては、女性ホルモンであるエストロゲンの減少が挙げられる。エストロゲンは脳の神経細胞内でブドウ糖をATPに変換する働きを助ける役割を果たしている。ATPは脳に限らず、人体全体における共通のエネルギー源である。脳がエネルギー不足に陥ると、脳は自身の脳細胞を分解してエネルギーを得ようとする。この過程で脳細胞が損なわれ、脳の機能も低下するため、アルツハイマー病に罹患しやすくなると考えられている。

0 件のコメント:

コメントを投稿