この本の最初に自然の中のサバイバルと都市でのサバイバルは違うとあった。自然の中では水や食料や燃料の材料がそれなりにある。それに対して都市ではそれらは備蓄以外では本質的にない。自然の中では自分の食料を奪うのは獣ぐらいのものだが、都市では他の人間に奪われてしまう。ゆえに都市でのサバイバルの方が難しい部分があるとのこと。これを読んで自分の考えが甘かったことを痛感した。
もっと学ぼうと本書を読み進めたのだが、本書の90%は自然の中でのサバイバルについての記事で、残りの10%が都市でのサバイバルについての記事だった。普通の読者は自然の中のサバイバルについても素人なので当然の構成だ。自然の中でのサバイバル術は私にとっては当たり前にやっていたことだ。都市のサバイバルで特に参考になるのは事故や犯罪者からの逃げ方の部分だ。しかしこの記述も私が普段から街を歩く時に心がけていたことだった。役立つことは永遠にないとは思うが、ここに銃を持っている人がいたらこことここに移動すれば障害物が邪魔になって狙えないなんてことを普通に考えながら歩いている。
という訳で、この本の警鐘にはとても感心したのだが、本の内容は目新しいものではなかった。たとえそうであっても、他の人間から自分と家族を守ることが都市のサバイバルでは重要であるとの気づきをもらったのだから、その方法についてさらに学び精進していこうと思う。
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