2012年1月22日日曜日

楽しい近江兄弟社

薬局でメンソレータムを買ってきた。メーカーはロート製薬となっている。「あれ?メンソレータムは近江兄弟社ではなかったのかな」と思って、家にあった空きカップをみたら確かに近江兄弟社だったが、名前は「メンターム」となっていた。どういうことだ?と思って調べたらとんでもないことが分かった。
近江兄弟社は米国メンソレータム社からメンソレータムの販売権を買って日本国内で販売を始めたが、1974年に近江兄弟社が倒産したために販売権をメンソレータム社に返上している。そして1975年にロート製薬が新たにメンソレータムの販売権をメンソレータム社から買っている。だからロート製薬のメンソレータムが本物だ。では、近江兄弟社のメンタームとは何者なのか。ロゴもメンソレータムに似せて作ってあるし。実は、近江兄弟社は販売権をメンソレータムに返上した後も、残っていた工場設備を作って同じもの(似たようなもの?)を作り、それをメンタームとして売り出したのだ。おいおい、おまえらは中華の企業かい?名前もロゴも似せてあるのだから、相当に悪質である。なぜロート製薬が訴えないのか不思議だ。
今回の調べでもうひとつ面白いことが分かった。近江兄弟社のシアバターハンドクリームだ。このページにたどり着いて驚いた。ロクシタンのハンドクリームとパッケージ形状が同じだったからだ。「こんどはロクシタンのぱくりかい!」中華の企業もびっくりである。とんでもない会社があったものだ。そこで、前と同じ疑問が湧いてくる。「なぜ、ロクシタン社は近江兄弟社を訴えないのか」これも謎である。

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